70年代のLAを舞台に、午前4時から翌日の午前4時までの一日間を描いた群像劇。出てくるのは人気ミュージシャンにデザイナー、カメラマンに作曲家、駆け出しのバンド少年に楽器屋の店員など。LAってこんな時代・こんな場所もあったのね。
音楽の狂乱と青春のほろ苦さと恋の切なさがごちゃ混ぜになったみたいな映画で、感傷的すぎるし荒削りなんだけどこういうのすごく好き。シリアスぶりたいんだけどそうなりきれてないところとか、甘いノスタルジアに思いを馳せてるような感覚がすごく愛しく思えてしまう。
私もこういう雰囲気の世界に憧れちゃう方だから、この監督さんには勝手に共感しちゃいます。あー、私も映画とれるならこういうの作りたい。
いろんな人が出てきてそれぞれリンクしてるんだけど、ジミヘンに憧れてバンドで大成したいとLAに出てきたザック(ニック・スタール)のほろ苦青春エピソードがいちばん好き。
姿の見えないギタリストとのギター合戦とか、人気ミュージシャンの前座で客から大ブーイング浴びて落ち込んじゃうところとかね。ニック・スタールってこんなに瑞々しい演技をする人だったっけ、って目からウロコ。特にラストシーンの表情がすごく印象的だった。
あと、天才肌ソングライターのフィリックス。
「バンドワゴン」のギタリスト的存在で、わたしこういう人好きなんだよなあ。煙草をくわえてピアノに向かう姿が、とても彼を表していたような気がした。
ドラッグでフラフラになっちゃったりしながらも、友人のためにさりげなく一肌ぬいでるあたりもいい。粋な人だ。
ほとんど紅一点状態のアンナ・フリエルも、Twiggyっぽい髪型とファッションでめちゃめちゃかわいかった。
やっぱり私はこういうの好きだー。ビデオ屋でもほとんど見かけたことないけど(私はWOWOWで見たけどビデオ出てるよね?さすがに)、もっとおおっぴらに宣伝していろんな人に見てもらいたい!と思ってしまう。「ベルベット・ゴールドマイン」と「あの頃ペニー・レインと」がどっちも好きな人は騙されたと思って見てみて下さいまし。
- Sunset Strip (2000/米) [IMDb]
- 監督:アダム・コリス
- 出演:サイモン・ベイカー/ニック・スタール/アンナ・フリエル
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