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アバウト・シュミット

定年退職を迎えて何したらいいかわからない、わがままで自分本位で趣味のないウォーレン・シュミット。まぁとりあえずこれから第二の人生でも歩もうかってときに妻に先立たれ途方に暮れつつも、いけすかない男と一緒になろうとする娘の結婚を阻止すべく、トレーラーバスで娘のところへ向かう。その道中でいろんな人に出会い、これで更生するかと思いきや。。
そんなわけはない。長く生きてきた人間がそう簡単に変われるもんじゃない。行く先々での心温まる出会いとか、何かに出会って心を改めるとか、そういうドラマチックな展開にならないところがすごく良かった。(感動の押し売りやお涙頂戴ものは逆にひいてしまうタイプ)

コメディと皮肉と少しの涙が混ざった味わい深いテンポとセンスで、想像以上に好みの風合い。これ、宣伝では「今年いちばんの感動作」みたいにして売ってるけど、感動的なドラマっていうんじゃない気がする。(宣伝によって無意識に見方を刷り込まれるのって悲劇だ)
「笑える」部分と「泣ける」部分の配合がすごく絶妙で、しかも「泣ける」部分は素直な感動の涙だけでなく悲哀や自嘲が混ざった感じで。それがジャック・ニコルソン演じるウォーレン・シュミットのキャラクターと相まってなんとも魅力的。

後から知ったんだけど、この監督(アレクサンダー・ペイン氏)って、リース・ウィザースプーンの「ハイスクール白書」を撮った人らしいです。まだ若い人だし、今後も期待!

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